HOME DEPOT CANADA

ホーム・デポはカンバセーショナルコマースの導入で理想の家づくりをサポート

CX・CSAT向上―いつでもどこからでも利用できるメッセージングサービス

ホーム・デポ・カナダは、DIYや様々な受注サービスを通じて、理想の家づくりや修繕をサポートするホームセンターです。主な顧客はDIY愛好家と、建物の改修・修繕、建設、メンテナンスの専門業者などで、カナダ全土に182店舗を展開し、建材・建築資材などの商品の販売やアドバイスを行っています。

課題

2018年初期、ホーム・デポ・カナダは、店舗での販売に加え、電話、Eメール、オンラインチャットによるサポートを行っていましたが、チャットではデジタル機能を十分に活用できていないと感じていました。

「チャットは、オンラインの問い合わせに対応するのに役立ちますが、オペレーターが1度に対応できる件数に限りがあるため、お客様のニーズに必ずしも応えられていないことに気づきました」とEcommerce Contact Center & Order Management Operationsのシニアマネージャー、Carlos Lourenco氏は語ります。「電話も同様で、オペレーターが1度に対応できるのは1件のみです。コスト効率良くお客様とつながることができず、機会損失が発生していました。」

また、ホーム・デポ・カナダは、オムニチャネルのコミュニケーションにより、顧客がいつでも、どこからでも気軽に問い合わせできるようにしたいと考えていました。

メッセージングはWin-Win-Win

カスタマーエクスペリエンスの向上

顧客の81%がメッセージングをまた使いたいと回答

費用対効果の改善

問い合わせ1件あたりのコストが全体で30%減少

顧客満足度の向上

顧客満足度スコア90%以上を達成

ソリューション

ホーム・デポ・カナダは、LivePersonと提携し、問い合わせの窓口をチャットからメッセージングへ移行する戦略を策定しました。「ほとんどの人は携帯電話などのモバイルデバイスに多くの時間を費やしています。そのため、固定電話やPCのオンラインチャットよりもモバイルデバイスの方が効率良く問い合わせに対応できると気がついたのです。」とLourenco氏は語ります。「メッセージングは、優れたカスタマーエクスペリエンスの実現につながるだけでなく、競合他社との差別化要因にもなると考えました。」

ホーム・デポ・カナダは、チャットからメッセージングへの移行を段階的に実行しました。まず、Eメールでの問い合わせの廃止を念頭に、2018年3月にショートメッセージ(SMS)によるカスタマーサービスを開始しました。2018年10月にはオンラインチャットサービスからWebメッセージングに完全移行し、オペレーターが多数の問い合わせに同時に対応できる体制を作りました。また、チャットボットを導入し、顧客への応答やよくある質問(FAQ)への対応などの単純なセルフサービスタスクの処理を自動化し、ボットで対応できない問い合わせのみオペレーターに引き継ぎました。

2018年12月、同社はVoice to Messaging(自動音声ガイダンスとSMS送信の連携機能)を導入し、フリーダイヤルの音声ガイダンスでショートメッセージを送信するオプションを追加し、Eメールのオプションを完全に廃止しました。

「問い合わせの履歴が残るので便利、と、 お客様から大変好評をいただいております。」

CARLOS LOURENCO, Senior Manager, Ecommerce Contact Center & Order Management Operations

成果

自分の都合に合わせてやりとりができるメッセージングサービスは、顧客にとても好評でした。「問い合わせの履歴が残るので便利、と、お客様から大変好評をいただいております。」とLourenco氏は語ります。

オペレーターにもメッセージングは好評で、特に電話と比べて顕著な効果が見られました。コンタクトセンター業務を統括するMelissa Lee氏は、すぐに効果を実感したと語ります。「(メッセージングは)オペレーターに大好評です。問い合わせを効率的に処理できるようになり、対応に余裕が生まれ、仕事へのモチベーションが格段に上がりました。オペレーター同士で成績を競い合いながら、切磋琢磨しています。また、トップレベルのオペレーターが、他のオペレーターの問題解決をサポートできるようになりました。これは、電話やチャットでは不可能なことです。」

メッセージングは、優れた費用対効果をもたらしました。

  • 問い合わせ1件あたりのコストが全体で30%減少
  • 顧客満足度スコア90%以上を達成
  • 顧客の81%がメッセージングをまた使いたいと回答

また、顧客の問い合わせの傾向にも大きな変化が見られました。チャットでの問い合わせの割合が全体の22%程度だったのに対し、現在はメッセージングでの問い合わせが半数を占めるようになりました。Lourenco氏は、メッセージングの利用が今後もさらに増えると確信しており、次のように述べています。「メッセージングが電話の問い合わせ件数を超えるのも時間の問題だと見ています。」

ホーム・デポ・カナダは今後、家電の配送サポートや設置サービス、顧客ロイヤリティ、専門サービスなどの様々な事業分野にメッセージング機能を導入する予定です。活用例の拡大に伴い、AIや自動化の導入も進んでいくでしょう。Lourenco氏は次のように述べています。「チャットボットを活用してさらなる業務効率化を実現できれば、オペレーターに余裕が生まれ、より人間味のある対応が可能になります。」

「仕事へのモチベーションが格段に上がりました。オペレーター同士で、切磋琢磨しています。また、トップレベルのオペレーターが、他のオペレーターの問題解決をサポートできるようになりました。これは、電話やチャットでは不可能なことです。」

MELISSA LEE Contact Center Operations

Live Person 製品情報

Live Person(ライブパーソン)は、自社のウェブサイトやアプリに高度なチャット機能を追加できるサービスです。従来のチャットとはことなり、お客様がウェブサイトを離れても、それまでのやり取りが履歴として残る、いわば「切れない」チャットで、「メッセージング」と呼ばれています。メッセージングを使うと、お客様とのコミュニケーションを継続でき、リアルタイムでチャットに縛られる必要がなくなります。お客様お好みのサービス・アプリによる非同期のコミュニケーションで顧客満足度を向上させます。

製品サイト(日本語):https://liveperson.cba-japan.com/

「切れないチャット」メッセージングを実現した他の事例

上部へスクロール